以前桜えび漁は通年行われておりましたが、近年の漁獲量減少を受けて今は春漁(3月下旬〜6月初旬迄)と秋漁(10月下旬〜12月下旬迄)の年2回行われています。夜になると表層に浮上してくる習性を利用し、漁は夜間のみに行う事から地元では桜えび漁を『夜曳き(よびき)』と呼んでいます。漁獲方法は桜えび専用の魚群探知機で群れを探し、二艘一組となり反応のあった地点を網で曳く漁法をとっています。
夜に水揚げされた桜えびは、その日の内に各市場(蒲原、由比、大井川)に運ばれそれぞれに完備されている冷蔵保管庫にて翌朝6時からの入札まで鮮度維持されています。今では生きているえびも見受けられるようになったほどです。入札は高値落札制度で買参権を持つ加工メーカーが1杯(15kg)あたりの価格をその時の相場状況と桜えびの品質を鑑みて、水揚船ごとに入札していきます。